2008年01月14日

至宝の甘露 王禄 王禄酒造

ouroku1.jpg
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器は、原洋一作、ワイングラス(金つぎあり)、片口。

第4回おいしいってなんだろね?会議でお話ししたのは・・・、

>ピュアな作りでうまく調理しているものは、さらにおいしいってことだよね。

紹介するのは、王禄酒造のお酒。

その中でも、
H18BY王禄 純米吟醸限定 無濾過本生原酒。

原材料名/全量東出雲町産上意東地区産山田錦
精白歩合/50%
アルコール分/17.5%
日本酒度/+5.1
酸度/2.1
使用酵母/協会9号
仕込み水/自然湧水 通称「黄金井戸」
杜氏名/石原丈径
製造年月/H19.12

王禄のサクセスストーリー、といっても苦労続きの話なのだが、この最大の理解者の1人は恐らく山同敦子。
「愛と情熱の日本酒」
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%8ER%93%AF%93%D6%8Eq%81@%88%A4%82%C6%8F%EE%94M%82%CC%93%FA%96%7B%8E%F0

島根県の今でも小さな酒蔵がこれほどまでの銘酒を造るまでには並々ならぬ努力があったであろうことは想像に難くない。

杜氏:石原丈径氏は、この蔵の跡継ぎ。システム工学を学んだ後にUターンして酒造りを始めることとなる。

自信を持って都会への売り込みを始めたところ、持ち込んだ「山中酒の店」で酷評を浴びることに。

山中酒の店 http://www.yamanaka-sake.jp/store/index.html

しかしこの出会いが王禄を飛躍させるきっかけとなる。

山中酒の店は、情熱と才能のある酒の作り手を育てる師匠のような酒屋でもあった。

王禄の杜氏:石原丈径氏は山中酒の店とのキャッチボールを続ける中で、仕込みの細かな手法から、鮮度管理の方法、瓶や栓の洗浄方法にいたるまで(本当はもっともっとあるらしい)、日夜研究を重ねた。

こうしてできあがったのが、現在の王禄である。

その味の特徴は、第1にひねた香りが全くしない。

これはひとえに鮮度管理方法の徹底によるところが大きいと思われる。

販売店の鮮度管理まで確認を怠らない。

第2に米の味を最大限に生かしつつ、味がピュア。雑味が全くない。

第3には、濃醇な味わいであること。日本酒度に比べて、酸度が高く、そのため初見では、「甘い」と錯覚するほどである。

これは恐らく、「黄金井戸」の水質がかなりの軟水で、原料米の特性をしっかりと出させる性質を持っているのではないかと思われる。

第4には、お酒としての味わいが非常に繊細かつ複雑でいて、かつ腰の太い味がすること。

それでいてとても日本酒らしい味がする。

よく「ワインのような」という例えが用いられるお酒があるが、王禄は極めて日本酒然としている。

赤ワインの分類でいえば、フルボディな日本酒。

ところでタイトルの「甘露」はいうまでもなく天上の神々の飲む甘い霊液、不死・天酒の意。

まさにこの王禄を飲むときには、こういった感覚を味わえる。

もう何年も前になるか、淡麗辛口ブーム、吟醸酒ブームというのがあった。

いまでもコンビニなどでよく見かける某純米吟醸酒。

これはこれで大量生産ながらがんばっているとは思うが、一方で淡麗辛口という隠れ蓑で、味の平面さを前面に出してきた。

これがかえって日本酒の人気を下げる遠因になったのではないか?と私は考えている。

本当においしい日本酒が飲みたくなる人は、しっかりした味わいへと進んでいくはず。

王禄は、この要望に100%の信頼で応えてくれる。

やはり聞くところによれば、生産量を伸ばしすぎないよう配慮しながら、永続性のある酒造りと採算性のバランスを模索されているようである。

ここ数年でも年々味ののりが良くなっている。

続いて欲しいものだと思う。

一つ、王禄にも欠点がある。

それは、王禄が美味しく、また単体で味わいをしっかり持っているため、合わせる料理がなかなか見あたらないということである。

バランス重視派には使いにくい酒ともなっている。

私の場合は、食前に少しそのあとは、料理が負けすぎないよう酒量を抑えめで過ごし、食後酒に近い形で後半に酒をしっかり飲む、といった組み立てで飲んでいる。

これができるのも、お酒の純度≒ピュアさが高く、酔い加減が前半から加速しやすく、柔らかいといった王禄の特性から来ている。

酔い加減は非常に心地よく、悪酔いしにくい。

また、翌朝のすっきり感は、焼酎よりも優れているというのは過言か?しかし私はそのように感じている。


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posted by ヤマトシジミ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | おいしいってなんだろね? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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