2009年01月03日

日本海酒造 環日本海やさか仙人 山廃特別純米

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 明治20年創業。“海は日本人の心の故郷。その大いなる懐に抱かれて生まれた、人と人をつなぐ酒”という意味が込められた酒名。但馬杜氏が三隅川の伏流水で仕込む。
 島根を代表する蔵の一つで、全国新酒鑑評会金賞受賞回数も多い。
(日本の名酒事典より)

 さきに苦言から言うのもなんであるが、「日本海(酒造)」「石陽日本海」「環日本海」と蔵名、酒名が微妙に違う、あるいは微妙に変遷を遂げているのが残念。

理由は勉強不足でわからないので、あくまでも第三者的意見として。

酒質が個人的な趣味として好きだから言う〜そういえば尾瀬あきらも昔好んでなかったか?〜のであるが、なぜ「石陽日本海」でとどめておかなかったか?という思いが強い。

「石陽」というチョイス自体も、「日本海」と大きく出ているのに矛盾して縮こまっているし、また「石見銀山」のブームからしても先見に欠ける。

なのになぜまた「環日本海」と突然のようにロシアまで含めたような名前になるのか?

なんだかその時々で、地元の新聞(マスコミ?)や行政などの思惑にとびついているんじゃないか?といぶかってしまうような軸のなさを感じる。

これは経営の問題としても重要で、日本酒業界そのものが長期凋落傾向にあるのも含めて、こうしたことも影響しているのではないか?と思うのだ。

なにやら呪文のような長い名前を付けているかと思えば(これ一般消費者としての正直な感覚)、消費者との窓口である酒屋さんではその説明ができなかったり、またその酒にあった保管方法ができていなかったり・・・。

ただでさえ複雑な名前がコロコロ変わっているようでは、消費者に定着しようハズもない。

実は会社名にも商品名にも「相」というものがある、という話を以前教わったことがある。

教えてくれたのは、占い関係の人・・・、ではなくて金融関係でお金が帰ってくるかどうかを審査するプロといわれているという方。

詳しくは、このブログの趣旨にそぐわないので割愛するが、我が子の命名あるいはそれ以上に命名は重要だということだけは述べておきたい。

以上をエールだと思ってもらえるかどうかは別にして、溜まっていることは大体吐いたので、本題に。

さて、この「やさか仙人」はさっきのこととは逆にネーミングを含めて妙がある。

弥栄(やさか)とは、今は浜田市に合併しているがそれまでは弥栄村。

都会の人の感覚からすれば、それこそ仙人でもすんでいそうな山村である。

そして、極めて個性的な味わいの酒。

酵母が極めて効いたままの味になっており、米で作っているものの、ひょっとして「サル酒」とか「どぶろく」をイメージしたものか?などと思ってしまう。

さらによいのがその個性、イヤにならない。

初見でどろっとした感じもするが、味わううちにすっきりした爽やかさを感じさせるのである。

「山廃」仕込は、個性的な酒となりやすい・・・、ところが私の経験上、9割方はハズレである。

これは「山廃」の特性そのものといっても良い。

ところが残り1割のうち、さらに絞り込んで1分はとびきりのアタリがある、ここがおもしろいところ。

さらに、年によっても当たりはずれが大きい。

そんな中、なぜだか年による当たりはずれ少なく、コンスタントにその良質な個性を出し続けているのが「やさか仙人」なのだ。

万人に勧める酒、ではないがお酒が好きという方には、ぜひ一度は試してみたら?という進め方のできる酒である。

なお、他の環日本海銘柄の酒も、実力はかなり高く、淡麗辛口系でありながら、島根県の酒らしい濃厚(濃醇)な様も示す酒。

あまり石見ということにこだわりすぎずに、島根の代表の酒となって欲しいなと個人的には思う。

日本海酒造株式会社
島根県浜田市三隅町湊浦80番地
TEL(0855)32−1221
http://www.shimane-sake.or.jp/nihonkai/

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ウィキペディアより)〜正確に書くと難しいのでかなり大雑把に〜

日本酒をつくる際には、ブドウ糖をアルコールに変える作用(発酵)を行う酵母が大量に必要。
伝統的な製法では、蔵についている酵母(蔵つき酵母)を取り込むことによって酵母の大量培養(酒母=造り)を行っていた。
この酒母造りの際には雑菌などが入りやすいので、その駆逐のために乳酸を生成する乳酸菌を取り込むことが必要になる。

生(伝統的製法)の工程
→米、麹、水を混ぜる > 山卸 > 温度管理 > 酵母添加 > 温度管理 > 酒母完成

山卸廃止(山廃)は、明治42年(1909年)に開発された生系の製法で、大雑把に言えば生の工程から山卸を廃止し、生よりは腐敗等のリスクを軽減した製法。

なお、現代の日本酒はほとんどが明治43年(1910年)に考案された乳酸を人工的にあらかじめ加える速醸(そくじょうもと)と呼ばれる近代的な製法により製造されている。

速醸(近代的製法)の工程
米、麹、水、乳酸を混ぜる > 酵母添加 > 温度管理 > 酒母完成

山卸廃止で造った酒は、酒母そのものがアミノ酸組成が高いために濃醇な味になり、味の腰も強く、香りも奥行きがあって芳しい。そのため、高級ウイスキーのように、水で割っても同じ酒の味がするといわれる。
一方で造り手である杜氏の長年の経験と高度なセンスを要求される山廃仕込みは、とちゅうで腐敗するリスクが大きい。

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posted by ヤマトシジミ at 19:36| Comment(0) | 島根のお酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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