(カイワリ)3週間のご無沙汰でした。それでは第23回おいしいってなんだろね?会議を開催します。
(ヤマトシジミ)前回は12月20日です。
(カイワリ)前回お店の前でクンクンやるヤマトシジミがごくコアな知り合いの間でブレイクしたとか。
(ヤマトシジミ)ブレイクというか、単に笑いものになったというか・・・。
(カイワリ)笑いをとったというよりも「笑われた」という、そういうことね。
(ヤマトシジミ)ええ、ええ。どうせ私はそうやって「笑われて」しか笑いがとれませんよ。
でもフランスなどでは自虐的な笑いの方が高貴な笑いでもあるそうですよ。
(カイワリ)まあっ!あなたから「
おフランス」のお話が出るとは思いもよりませんでしたわ。
ホホホ。 今回もそう言うふりで「笑われて」笑いをおとりになるおつもりだこと?
(ヤマトシジミ)もういいです!それに突然の変調をされてちょっと気持ち悪いというかなんというか。
さてこの辺で本題に入りますね。
今日のお題は、食品添加物、化学調味料などのが添加されている食品についてどう思うか?という議題です。
(カイワリ)以前(第1回など)でも話になったけどもっと掘り下げてということね。
(ヤマトシジミ)はい。
(カイワリ)私はやっぱり健康志向で無添加がいいわ。
でもお財布との加減を考えると、そうも言ってられないのが実情よね。
(ヤマトシジミ)いきなりド直球に答えの一つを述べてしまわれましたね。
その通りだと思います。
<ここから先、先日のnextさんからの貴重なコメントをいただきましたので2人で再度会議を開き、筋を書き直しています。>
(ヤマトシジミ)先日のコメントにもあったんですけど、純米酒に醸造用アルコールを入れてどうするんだ、
という意見がありました。私も純米派なので、その意見には賛成です。
でもその意見や考え方には危惧を感じる部分もあるのです。
(カイワリ)ううっ。あなたの独壇場のお酒の話にするつもりね。
そのまえに食品添加物全般の話にしない?
(ヤマトシジミ)そうですね。ではまずなぜ食品添加物をいれるのか?そこから考えて見ましょう。
(カイワリ)メーカーさんのいくつかに聞いた話では、まず保存料はもとをたどると
好んで入れておられるところは少ないですね。できれば減らしたい、なくしたいと。
でも特に大手のスーパーとかですかね、品質管理が厳しいから、
賞味期限が相応に長いものを求めてきた歴史があるようですね。
(ヤマトシジミ)そうとばかりもいえないと思いますよ。消費者も賞味期限を気にする
ようになってきた、今は過敏と言って良いくらいに気にしていますからね。
(カイワリ)そうね。それで次によく言われるのが、化学調味料。酸味料やアミノ酸、
なかには合成甘味料のソルビットなんてのもあるわね。
こういうものがなぜ入れられるかなんだけど。
(ヤマトシジミ)これもメーカーのポリシーによって違うので一概には言えませんが・・・。
(カイワリ)そうね。それでも良心的なところを中心に話を進めましょう。
ものによっては、重量が増す、とかその反面で原材料・・・特に値の張る物を
減らせてコストダウンできるとか、はたまた加熱したときにふっくらするとか、
ちょっと不純な動機で入れられているものもあるわね。
(ヤマトシジミ)これは慣れると食べたときになんとなくわかるから、がっくりくるよね。
(カイワリ)そればかりではなくて、実は消費者がそうした味を求めている面もあるなんて話を聞きました。
基本的に無添加を中心にされているあご野焼きの青山商店さんには
「魚の味・においがしすぎる」とか「甘みがたりない」とかいうクレームがくるようになってるんだって。
(ヤマトシジミ)世も末ですね(笑)。
まあでも魚のにおいといっても「くさい!」といわれるわけはないですからね、
青山商店さんのは。原料をいいものを使って、風味を残すために味付けを
上品にしたものが青山商店さんのかまぼこ。
それをよく言わずに悪く言えばそうしたクレームのような味の表現になるんでしょう。
そういえば、色々だらだらの魯さんの評価も、
「今時はこれをおいしいって思わない人もいるでしょうね。」と言っておられたなあ。
よくわかられた上でのコメントだったように感じます。
(カイワリ)そのほかにもね、ほかのメーカーさんの話だと、ある程度添加物(調味料)
をいれておかないと、原材料のコンディションが季節によって変わるから、
「味が変わった」とか「味が落ちた」とかいうクレームにつながるそうよ。
(ヤマトシジミ)これもおいしいの課題の一つになるんだろうけど、「旬」はいまでも存在する、
あるいは季節の移り変わりに応じた食材の味の変化はある、当然ながら加工食品にだって旬はある、
そういうことを知らない人が多すぎるということなんだろうね。
(カイワリ)あら、あなただって知らないじゃない。
いかにも知ってるかのように。
(ヤマトシジミ)すみません。大きく出すぎました。
でもさっきの話、メーカーにとって見れば、年間を通じて品質を均一化させるために、
ピークの味を落としていることにもつながるね。
(カイワリ)ちょっと話も広がって長くなったので、今回は結論無しとして次回に持ち越さない?
(ヤマトシジミ)異議無し、です。
(カイワリ)それじゃ、それまでにもう一度頭の整理をしておきましょうね。
(ヤマトシジミ)ということは、次回は私をいじらずにはじめるということですね。
(カイワリ)それはそれよ。
大事な味付けなんだから。******************************************
第1回は「安心・安全」と「甘味料を使わない深みのある甘みのあるたべものかな?」
第2回は「素材の力を大きく引き出しているもの」
第3回はちょっと迷走気味でしたが、地産地消という閉鎖的な考え方を取るのではなくて
地元島根を大事に考えながらも、それぞれの地方のおいしいものを探してみましょ
うという方向性。
第4回は「ピュアな作りでうまく調理しているもの。」
第5回は「後味、後香、歯ごたえなど付随的な要素がよいもの。」
第6回は「食べながらのイベント設定も大事。」
第7回は「地産地消は地元を大切に」
第8回は「魚に多様な種類があることそのものがおいしいのもとではないか?」
第9回は「食べる」も「おいしいものの探求」も趣味的な要素があり、「安く」それに挑戦
したいという、初めてコンセプトらしきものが出てきました。
第10回は長期コンセプトを設けてみましょうということで、「松江おでん」の現段階での
定義。
第11回はお嬢の好物「バジェットプラン」で豆アジ。
第12回はいろいろなお魚を食べることは、お魚の資源維持に役立ったり、お魚を供給し
てくれる水産業の維持に役立てるかもしれないという話で「ベラ」を食べたときの
「ある思い」の謎解き。
第13回は『家庭菜園のススメ』「(1)本当に“おいしい”という味覚に目覚める」
第14回は『家庭菜園のススメ』「(2)[食」に対しての考え方が変わる。(子どもにとっては
本当の「食育」)」
第15回は『家庭菜園のススメ』「(3) 「食」そのものが今よりもっと楽しい。」&「(4) 将
来的に食料自給率の向上に役立つ。」
第16回は普段以上に迷走して論旨不明でしたが、『普段の生活の中で、そのレベル感を壊
しすぎずに「食を楽しむ」。』ということの提案。
第17回(1) 第17回(2)は地醤油などを通じてなじみの島根の地元の味が「素材の味が生きない」「甘味重
視の味付けになっている」のでは?ということから、このまま続けていいのだろう
か?という問題提起。
第18回は「一手間入った料理はおいしいという」ド直球でひねりのないお話。
第19回はこのブログのコンセプト、進め方を決めていく(ぞ)わよというお話。
第20回第21回は自分たちでお金を出す、コストパフォーマンス重視、総覧図鑑はつくらない、おいしくないものは紹介しないなどの話。
第22回はおいしいの情報ソースについてのお話。
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※おおよそこんな感じだったということで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
またお越しください。
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