
-thumbnail2.jpg)
-thumbnail2.jpg)
● クリックすると拡大
出雲大社に鎮座まします大国主大神は、たくさんの別の名をお持ちで、大物主神、大国魂神、八千矛神等があります。
清酒「八千矛」は、この大神の御名を戴き酒名とし、奥出雲の酒造好適米を原料に、出雲大社背後の山々からの水を用いて、伝統の技を持った出雲杜氏が身を浄め醸した酒です。
出雲大社の御神酒としてご用達いたしております。
(下記当社紹介ページより)
【味深く、酔い浅く】
江戸の人々の酒豪ぶりは、今から考えると信じがたいものです。ところがそこにはひとつの理由がありました。
元禄期の『本朝食鑑』に示された酒造法から再現されたところによると、当時の日本酒のアルコール度数は18%ほど。ところが糖分と酸味、旨味となるアミノ酸度はすべて現在の酒の約4倍で、相当に濃厚な味だったようです。
また当時の酒税は造った量に課税されることから、醸造元は検分後に水を加えて増量していました。さらに問屋、小売り屋、居酒屋や料理屋を含めると割り水は最高4回。もちろん各々の買い手が気付かないよう、舌の勘を働かせてのこと。つまり味はそこそこ、アルコール度数は4分の1ほどと推測され、現代のビールと同程度だったというわけです。(小西酒造FujiyamaNETより)
http://www.konishi.co.jp/html/fujiyama/choju_m/index.html
アルコール分 15〜16%
原材料名 米、米麹
精米歩合 70%
「灘の生一本」という言葉はご存知の方が多いと思うが、灘(神戸市灘区)で醸造された混じりけのないお酒を意味する。
特に江戸時代中期から後期にかけて日本酒の銘酒のブランドだったわけだ。
その「灘の生一本」も実は4倍の割水をしていたということ、ご存知の方は多くはないと思われる。
うろ覚えだが、落語や時代劇で「ここの赤提灯(居酒屋)の出す酒は水っぽくて仕方がない・・・」などとくだを巻くシーンがあったと思う。
また、江戸の安酒屋ではそうであっても高級なところではどうであったか?これも想像が及ぶところである。
つまり、昔の日本酒の味は(特に江戸では)水で割ったがために結果「淡麗な(淡い)」お酒を飲んでいたということと、当時の高級な味のお酒は(割る前提で作られていることからも)極めて濃厚で甘いお酒であったと思われる。
ここで話が飛ぶ。
有名な話では、戦前の経済統制に伴い三倍増醸清酒(アルコールの他に糖類、アミノ酸類を添加)が日本酒の歴史上悪者としてあげられるが、これはあたっている面が半分、外れている面が半分だと私は考えている。
三倍増醸清酒が日本酒の持つ甘ったるい、飲んだ後で頭が痛くなる等の悪いイメージを形成した酒であることは否定しない。
だが、その甘ったるさは戦前の当たり前の純米酒、お酒とはかくあるべしという味を再現しようとしたものではなかったのか?そういう面も否めないと考えているからだ。
何が言いたいかといえば、昔のお酒、当たり前に純米酒だった時代のお酒の味は、基本的に濃厚甘口。
あとはどれだけ濃厚に造ってどの割合で水で割るか?というものだったと想像されるのである。
ちなみに、「越乃寒梅」に代表される淡麗(辛口)ブームが以前あったのだが、この淡麗さにはワケがある。
新潟はもともと、どっしりとした濃醇な地酒を誇る産地であったが、一方ではこの活性炭濾過を専門職とする「炭屋」(すみや)と呼ばれる職人たちを多く抱える越後杜氏の本拠地でもあった。そのため少量の炭で要領よく色や味を抜く炭掛け(すみがけ)の技術が発達していた。(ウィキペディア 日本酒の歴史より)
この新潟のお酒の歴史を否定するつもりは毛頭ないが、島根のお酒の対極、新潟の淡麗なお酒は、ある意味で見事に作り上げられた、ある意味でお酒の様々な個性を濾過したお酒でもあるのだ。
確かに淡麗なお酒は、例えばアサヒスーパードライが受けたように、食事と合わせやすい。
そういう点ではコストパフォーマンスが高い焼酎ブームも頷ける所ではある。
だが日本酒なりのお酒としての旨さ、食事の脇役に徹しきらない個性も望むのであれば、淡麗なお酒ではいつか物足りなくなってくるはずなのである。
なお、食事とお酒のバランスについては、またこれからいろいろと考えて改めて述べることとしたい。
さて、やっと本題、八千矛についてである。
上記を踏まえてこのお酒の味を述べると、極めて鈍重な味わい。
ズドン、ズシンという感じである。
私はこれを否定しない。
とやかく言う前に「出雲大社の御神酒」である。
ここに歴史の重みが味にでていると評価する。
現代版として、昔の純米酒の造りをすればこういう味になるのだろうという味。
実は出雲大社、近くに日御碕などの漁師町があってこうしたお酒が好まれるという面も否定できないのだが、それはさておきなのである。
発掘された御柱のように、古代や時代を想起させるお酒というのも悪くないではないか?
古川酒造有限会社
島根県出雲市大社町杵築東418番地
TEL(0853)53−2027
http://www.shimane-sake.or.jp/yatihoko/
最後まで読んでいただきありがとうございます。
島根(山陰)の食のPRにつなげていきたくてブログランキングに参加しています。
応援していただけるならば、
銀色(人気ブログランキング) &
白地に青字(今日食べたもの)と書いてあるランキングバナー(ボタン)を
ポチっとクリックして投票 お願いします。
ランキングがあがると、ブログを訪れてくれる方が増えます。

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 今日食べたものへ
※バナークリックは24時間に1回まで可能です。1週間の合計クリック数でランキングが決まります。