<続きです>
(ヤマトシジミ)たしか新婚の頃でしたか、今よりももっと私の稼ぎが悪かった時です。
私がおばあちゃんから聞いた話「調味料、特にみそとしょうゆはケチらずに」に従って、あまり安ものを使わないようにしましたよね。
(カイワリ)そういうこともあったわね。
(ヤマトシジミ)そのときに使ったのが平野醤油ととんばら味噌。
とびきり高いというものではないですけれども、当時の生活からはちょっとぜいたく品でした。
(カイワリ)そうだったわね。
こちら島根からおばあちゃんに送ってもらってた(その分食費が浮いた?)
おかげで食材にお金が掛けられなくてもおいしく食べられたし、私も島根の味に
親しむことができたわね。
島根の醤油も味噌も家庭の味としておいしいと思うのよね。
(ヤマトシジミ)<なんだか珍しくスムーズでうれしいなあ…>
ホントそうですよね。
醤油、味噌に限らず塩であったり、スパイスであったり、調味料の充実は家庭の料理の充実に
直結しますね。
ところが、そのうちまずは醤油については、良い面を持ちつつも悪い面も出てきているという視点で
見てみたいのです。
(カイワリ)ええっ!?なんで?
島根の地醤油はおいしいわよ。
(ヤマトシジミ)濃口中心の島根の地醤油。
濃厚な味わいなのはわたしも好きなんですが、一方で甘味料などの調合醤油全盛でもあります。
そのせいで、居酒屋さん(料理屋さん)も含めて料理が全体的に甘くなってしまっている。
決してそれが悪いというわけではないんですが、味付けの幅に制約が加わっていると感じてるんです。
(カイワリ)私は、濃厚で甘口なのが好きなのでそれでいいと思うけどなあ…。
(ヤマトシジミ)まあ、確かに。
でも甘口にするかどうかはみりん、酒、砂糖などで必要なだけ甘口にすればよい…というよりも
醤油そのものが、そうやって調節できなくしてしまっているというのは問題があるんじゃないかな?
ということなんです。
(カイワリ)それはそのとおりね。
(ヤマトシジミ)もう一つは、加工された製品の問題。
醤油などの調味料からの繰り越し(キャリーオーバー)があるために、実質的には無添加の製品を
作っているのに化学調味料(アミノ酸類)や合成甘味料、保存料を表示しなければならなく
なっているんですよね。
いろいろな加工場が、競って高付加価値化を試行錯誤しているご時世に、本体ではない
醤油が足かせになるというのは良くないことだと思うんです。
(カイワリ)確かにもったいない話ね。
でもそれを含めての“地元の味”なんじゃないの?
(ヤマトシジミ)今日はいつもにもまして冴えてますね。
それもそのとおりです。
ところがその“地元の味”もいつまでもこのままで良いのか?ということを真剣に考える時期が
来ていると思うのです。
それは、昔に比べて“甘み”“砂糖の味”は珍重されなくなった、
それなのに
甘み重視の味付けをここまま続けていてよいのか? ということです。
わかりやすい例でいえば、チョコレートに加える糖類の量はどんどん減ってきて、
ビターな味が好まれるようになってきている、こんなのはどうでしょうか?
(カイワリ)なるほどね。
確かに、ダイエットブームのこともあるかもしれないけれど、甘いものが
「ごちそう」「おいしい」という考え方はなくなってきているわね。
(ヤマトシジミ)例えば、すき焼きもご馳走ではあるけど、焼肉に比べて特段のご馳走というわけではなくなってきているでしょ。
(カイワリ)あら、そんなことないわ。すき焼きはすき焼き

ごちそうよ

そういえば、長いこと食べてないわね。
(ヤマトシジミ)そうですね

<例えが悪くて墓穴を掘ってしまった

>
まあ…、この話はまだまだ結論が出せそうにありませんので、今後も考えていきましょう。
ところで強引ですが最後に。
味付けが糖分などで濃くしてあることのデメリットというものもありますよね。
素材の味が活きない ということです。
これは島根の味を売り出すに当たってはイメージ戦略としても損なのじゃないかな?と思うのです。
(カイワリ)なるほどね。
そういう風に次につなげたいのね。
では次回のタイトルは…
(ヤマトシジミ)「
あ゛ーっ!」
それは言わないでください。
実はまだ書いてないし、どんなふうに書こうか考え中なので…。
(カイワリ)ふっ!
私に逆らったら、あんなことやこんなこともネタばらしするから覚悟しておくことね。
(ヤマトシジミ)今年もあい変わらず無茶苦茶に虐待されてますが…。
お後がよろしいようで。
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第1回は「安心・安全」と「甘味料を使わない深みのある甘みのあるたべものかな?」
第2回は「素材の力を大きく引き出しているもの」
第3回はちょっと迷走気味でしたが、地産地消という閉鎖的な考え方を取るのではなくて
地元島根を大事に考えながらも、それぞれの地方のおいしいものを探してみましょうという方向性。
第4回は「ピュアな作りでうまく調理しているもの。」
第5回は「後味、後香、歯ごたえなど付随的な要素がよいもの。」
第6回は「食べながらのイベント設定も大事。」
第7回は「地産地消は地元を大切に」
第8回は「魚に多様な種類があることそのものがおいしいのもとではないか?」
第9回は「食べる」も「おいしいものの探求」も趣味的な要素があり、「安く」それに挑戦したいという、初めてコンセプトらしきものが出てきました。
第10回は長期コンセプトを設けてみましょうということで、「松江おでん」の現段階での定義。
第11回はお嬢の好物「バジェットプラン」で豆アジ。
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